- 社名
- 株式会社ワークマン
- 事業内容
- フランチャイズシステムで作業服、作業関連用品及びアウトドア・スポーツウエアを販売する専門店をチェーン展開
- 設立
- 1979年11月30日
- 従業員数
- 365名(2023年3月末現在)
d3導入以前は手作業での分析業務が多く、会社規模が大きくなるにつれて、これまで感覚に頼っていた業務のやり方では対応できなくなっていました。また需要予測発注システムの導入を検討しているタイミングだったため、需要予測の精度を検証するツールとITスキルの向上が必要でした。
スーパーバイズ部によるフランチャイズ店舗への指導内容が感覚に依存していたこともあり、データを使って理論的に営業活動していきたいと思っていました。
社内の分析スキルを高める活動の中で、「誰もが使いやすいツール」を選びたいと考えていました。d3は操作が簡単で、かつ見たいデータをすぐに手元で確認できるフォーマットがあるということが決め手となりました。
全社員の分析力の土俵を同じにするべく、d3導入以前から社内教育にてエクセル講習は行っており、d3導入後は d3を組み込んだ教育カリキュラムとしました。
受講者にはテストを実施し、成績不振者には再度講習を受講してもらうようにすることで分析力の底上げを図りました。その結果、社員同士が数字で議論するようになり、2015年にはショック療法(d3でのデータ分析力を部長への昇進条件とすること)が適用されました。
また全スーパーバイザーへは 「d3ルーティン」という業務マニュアルを配布しています。d3にメニューが実装されており、週別に使うメニューが決められています。メニューは「寄与度分析」「クラスの販売ランキング」「機会損失SKU算出」「棚割外 SKU算出」「販売ピーク」「棚割導入率とブランド比率」の6つで構成されており、各メニューのコメント欄には操作方法を記載しています。
店舗には発注業務と接客を徹底してもらうべく、個店の売上分析は担当エリアのスーパーバイザーへ任せており、売上実績も毎週日曜日締めで月曜日に確認する程度にしています。売上予算を達成したフランチャイズ店舗とその担当スーパーバイザーへは懸賞金を与える仕組みになっているため、正確な分析の実施ができるだけではなくモチベーションの維持にも繋がっています。
VMI方式 (Vender Managed Inventory 小売業に代わって取引先 が物流の商品在庫管理をする方式)を採用し、取引先から提案された納品数は全て買い取っています。取引先へはd3webを使ってPOSデータや在庫データを開示しており、店舗と物流の在庫を把握していただことで精度の高い納品数を提案いただいています。取引先もどれだけ売れたのかがデータで確認できるため、より正確な生産計画を立てることが可能です。
現在はd3で集計したデータを統計解析ソフトに取り込んで統計解析も行っています。多変量解析、ロジスティック回帰分析、重回帰分析やクラスター分析といった統計解析機能がd3にも搭載されるとd3で完結でき、更に活用度が広がるため早期な実装を期待します。