3分で読める!「売上構成比」について

“売上構成比”という単語はよく聞くけど、どう利用するのか良く分からないという方も多いのではないでしょうか。
売上構成比を確認することで、商品ラインナップの最適化や販売戦略の改善、在庫管理の最適化、など自社の戦略を作成する上での重要な指標となります。
この記事では、売上構成比の計算方法や利用事例について解説します。

売上構成比とは何か?

売上構成比は、特定の期間内における、企業の売上を構成する要素の割合を示す指標です。具体的には、カテゴリー、製品、顧客ランクなど売上を構成する切り口ごとの売上額を全体の売上額で割った割合を計算します。売上構成比によって、どのカテゴリーや商品が売上の大部分を占めているか把握できます。また、売上構成比を分析することで、収益の分散化や成長戦略の策定、競合他社との差別化など、戦略的な意思決定の支援に役立ちます。

売上構成比の計算方法

まず、特定の商品や、カテゴリーなど売上構成比を知りたい要素の売上額を、全体の売上額で割ります。
その後、その割合に100を掛けてパーセンテージを計算します。計算式は以下の通りです。

売上構成比=特定の要素の売上額÷全体の売上額×100

例えば、1か月の期間である食品スーパーの総売上が100万円で、そのうち青果部門の売上が20万円だったとします。
果物の売上構成比は20万(青果部門の売上額)÷100万円(総売上額)×100の式で求められます。
つまり、青果部門の売上構成比は全体の20%だということが分かります。

商品で考えた際も、各商品の売上額÷青果部門の売上額×100というように同様の式に当てはめることで売上構成比を算出できます。

売上構成比の利用方法

売上構成比にはいくつかの利用方法があります。

1.商品ラインナップの最適化

売上構成比を分析することで、どの商品が売上の大部分を占めているかがわかります。
この情報を元に、売上の低い商品を見直したり、売筋商品のラインナップを強化したりすることで、品揃えが最適化されます。

2.販売戦略の改善

売上構成比を通じて、どの商品やサービスが最も需要が高いかを把握することができます。
これに基づいて、販促活動やマーケティング戦略の改善が可能になります。
例えば、売上の低い商品に対して販促活動を強化したり、需要の高い商品は顧更なる品質の向上など顧客満足度を高めるためのサービスを提供できます。

3.在庫管理の最適化

売上構成比の分析からニーズのある商品やカテゴリーを的確に把握することで、在庫レベルを適切に管理し、需要に応じた効率的な補充が可能になります。
これにより、在庫の過剰や不足を防ぎ、資金を効率的に活用できるようになります。

4.競合との差別化

売上構成比を競合他社と比較することで、差別化ポイントを見つけられます。
自社の売上構成比が競合他社と比べてどうなっているかを分析することで、自社の強みや弱みを把握し、競争力を高めるための戦略の策定に役立ちます。

 

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執筆者紹介
経営推進部 マーケティング室 小林祐太
2021年入社。経営推進部マーケティング室所属。
コーポレートサイトのコンテンツ作成を担当。

久しぶりにこのシリーズを書きました!
最後まで読んでいただきありがとうございます。