垣間見えたお弁当・お惣菜の今後
70代80代のお弁当・お惣菜事情
新型コロナ感染拡大が収まらず、ワクチン接種の進展が遅れる中、オリンピック開催も危ぶまれ、なかなか先の見通せない状態が継続しています。昨年から断続的に発出されている「緊急事態宣言」や「
70代、80代の食生活は手作り主体と思われますが、大都市圏のデータでは、お弁当やお惣菜の買上額は前年比110%と他の年代層よりも大きく増加しています。そこで、コロナ後も重要なお客様である70代、80代のお弁当・お惣菜のデータについて、相違点、
70代と80代の違い
・80代は和風が主体、70代は和風・洋風の味嗜好が感じられます。
※70代は戦後世代が多く含まれていることが嗜好相違の主因と思われます。
・80代は魚(鮭)、鶏肉が主体、70代は鶏肉、豚肉が主体の惣菜・お弁当が多くなっています。
・80代は巻き寿司とちらし寿司、70代はにぎり寿司が多くなっています。
70代と80代の共通点
・両世代ともフライ系など油脂の多いものを避けます。
ただし、トンカツ、天ぷら、唐揚げの購入は多く、別物のようです (笑)。
・丼物・お重、おにぎりが多く、思ったよりも幕の内弁当系が好まれていません。
・寿司だと6貫パック、助六寿司やお重でも小パックなど量目が小さいものが買われています。
これからのお弁当・お惣菜を考える
新型コロナによる社会環境の急激な変化の下、インターネットやスマートフォンに順応し、情報収集できるこれからの高齢者は、食事に対する意識も高くなると考えられます。
30代と比較すると高齢化に伴い必要カロリーも15~20%少なくて良いこと、しかしながら低栄養やフレイルの予防も視野に入れて、タンパク質、脂質、炭水化物が総エネルギー摂取量に占めるべき割合も考える。こんな高齢者が増えてきます。
コロナ後のお弁当・惣菜にカロリー、塩分量やタンパク質の摂取に関する情報などを商品の裏面ではなく、表面に分かりやすく表記し、高齢のお客様の健康に寄り添う売場を展開しては如何でしょうか?
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
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